更年期障害と言えば女性の疾患として有名ですが、男性にも同じように更年期障害は存在します。この更年期障害はLOH症候群(late onset hypogonadism syndrome)と呼ばれています。LOH症候群は30代後半から50代の働き盛りの男性にも存在する病気です。男性は女性と異なり、年齢に伴って性ホルモンが徐々に減少していくためその影響も比較的軽い場合が多いと言われています。しかし、ストレスも大きく影響していると言われているため、ストレス社会の現代においてはストレスの影響によっても性ホルモンの減退につながり、更年期障害が現れることもあります。

加齢や重度のストレス、環境の変化などで血液中の男性ホルモン（テストステロン）が急激に減少することによって起こります。男性ホルモンの分泌が急激に減少すると、男性更年期障害（LOH症候群）の症状が顕著に現れやすくなります。

男性更年期障害（LOH症候群）は男性ホルモンの減少を原因とするため、治療介入の為の診断として、男性ホルモンの状況を評価するために血液検査が行われます。血液検査で男性ホルモンである「総テストステロン」と「遊離型テストステロン」を測定します。血液検査にて男性ホルモンが少ないと判断された場合は、男性ホルモンの補充療法を行います。 男性更年期障害（LOH症候群）は日常のやりがいのなさを根本にしている可能性もあります。その為、日常でのやりがい、充実感を感じられるように生活スタイルに工夫を取り入れることも重要です。ボランティアなど社会活動をすることによって、人から感謝の気持ちを頂け、感謝されることがやりがいとなることで男性更年期障害に対しての治療効果が認められたという報告もあります。男性更年期障害はまだまだ有名ではありませんが、すべて歳、疲労のせいなどにせずに症状の当てはまる方は一度、受診をお勧めします。

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