膀胱炎について
膀胱炎は、膀胱内に細菌が侵入し、膀胱に炎症を引き起こす病気です。通常、大腸や直腸に存在する腸内細菌が尿道を通じて膀胱に入り、そこで増殖することが原因で炎症が起こります。また、疲れやストレスによって免疫力が低下すると、膀胱内の細菌が増えやすくなり、膀胱炎にかかりやすくなります。膀胱炎は男性よりも女性に多く見られる傾向があります。その理由は、女性の尿道が男性に比べて短く、細菌が膀胱に到達しやすいためだと考えられています。
TROUBLE
こんな場合はご相談ください
- 急に血尿が出るようになった方
- 頻繁にトイレに行きたくなり、排尿後も排尿した感じがしない方
- 排尿時に痛みがある方
- 尿の色が濁っていたり、においがきつくなったと感じる方
原因
膀胱炎の原因として考えられるのは、以下のようなものです。
- 肛門周辺やデリケートゾーンに存在する細菌(大腸菌)が尿道を通じて膀胱に侵入し、炎症を引き起こす
- 疲労によって免疫力が低下し、細菌に対する抵抗力が弱くなる
- トイレを長時間我慢することにより、膀胱の機能が低下し、その結果炎症が起こる
症状
膀胱炎になると、膀胱の炎症によってさまざまな症状が現れます。症状の現れ方には個人差がありますが、主に以下のようなものが挙げられます。
- 血尿が目に見えて確認できる
- 非常に短い間隔で頻繁に尿意を感じる
- 排尿後に痛みを感じたり、尿が残っているような感覚(残尿感)
- 尿が白く濁り、強いにおいがする
治療方法
膀胱炎の炎症のほとんどは、大腸菌などの腸内細菌が原因です。そのため、大腸菌に効果的な抗生物質で治療することが一般的です。抗生物質を使うことで、ほとんどの症例は3日以内、遅くても1週間以内に症状が改善すると言われています。また、治療中は十分な水分を摂取し、普段より多く尿を排出することが推奨されます。これにより、膀胱内で増殖した細菌を尿とともに体外に排出することも治療の一環となります。