性器クラミジア感染症は、日本で最も多い性感染症で、クラミジア・トラコマチスという病原体によって引き起こされます。多くの場合、自覚症状がなく、感染に気づかないこともあります。しかし、症状が進行すると、不妊症や母子感染など、さまざまな健康問題を引き起こす可能性があるため、適切な治療が必要です。

女性

通常は無症状ですが、症状が現れる場合、おりものがわずかに増えたり、軽い生理痛のような痛み、不正出血、黄色く濃いおりものが出ることがあります。感染が進行すると、卵管炎、腹膜炎、子宮外妊娠、不妊症を引き起こすこともあります。

男性

男性の場合、症状は比較的軽く、尿道がかゆくなったり、排尿時に軽い痛みを感じることがあります。尿道から分泌物が出ることで、下着が汚れて感染に気づくこともあります。進行すると、精巣上体炎や男性不妊症を引き起こすことがあります。

妊婦

妊婦が感染すると、流産や早産の原因になることがあります。

新生児

母親が感染している場合、出産時に新生児に感染し、結膜炎や肺炎を引き起こすことがあります。

性器クラミジア感染症には抗菌薬が効果的ですが、指示された期間を守って服薬しないと、菌が体内に残ることがあります。そのため、症状が現れたり、違和感を感じた際には早めに診断を受け、パートナーや性交渉を持った方と共に治療を行うことが大切です。